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貼り紙

2018年09月01日
その日は、いつもの様に自転車に乗って、

有酸素運動をしようと、
とある街迄久方ぶりに
緩々ポタリングをしていました。


「懐かしいなぁ」
「ここは変わらないなぁ」
「お洒落なお店ができたなぁ」
「あの時、あんな事があったなぁ」等々と、


思いながらペダルを漕いでいたら、


お世話になった、とあるお店が、
平日なのに、
シャッターを、残念ながら、
下ろしていました。



私は、元気が無い時、迷った時など、
思い出したように
こちらのお店にふらっ〜と来ては、
お店の、人生の大先輩である、女性の方から
色々な形で
元気を頂いたものでした。



「今日は、お休みかぁ。残念だけど、、、
あ、シャッターの前に貼り紙が、、、
電話番号みたいなものが書いてある、、、
御用の方はこちら迄お電話をどうぞ。
◯◯店 △△」


この様な御時世ですが、
敢えて、電話を掛けました。
勝手乍ら、
元気な御姿を拝見したかった事も
ありましたし。


「あっ、申し訳御座いません。
こちらのお店にお邪魔しようと思い
来たのですが、シャッターが下りていて、
貼り紙があったので、勝手乍らお掛けした
次第でして、、、。」



電話から、暫くしてお店の、御家族の方が
態々お越し下さりました。
その際に、



・お店を切り盛りされた
お母様は亡くなられた。

・亡くなられた後でも、遠方から来てくださる方々が今でもいらっしゃるそう。

・あの方が勧めてくださったものは、
今でも身体に合う。

・そんな事が多いので、
商品の販売はもう出来ないけれども、
お客様の不安を、先ずは取り除く為に
貼り紙をしているとの事でした。

同業他社犇めく中で


今でもタクシーに乗って


このお店を求めて来店されるお話は、


如何に地域に根差されてこられたか。

又、有るようで無いような、


信頼を勝ち得られた事実が、


貼り紙から教えて頂きました。





自分も違った形ですが、
こうありたいと
考えさせられました。


本当に、有難う御座いました。

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