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隠し味♬

遥か昔 大学生の頃、
中華料理が食べたくて
K君と、M君と3人で学校の近くにある
お店に行った時の事でした。



当時私達は文化祭の準備で大忙し。
『今度の文化祭は、こうしようか?』

『イヤイヤその前にあれがいるぞ』

『そういえば、先輩はこうされていたから
今回はコレが、ええんちゃうか?』

、、、みたいな話をしながら
お腹を空かした野郎3人が
目の前にある餃子やラーメンを食べて
いました。

K君は、
自分で食べていたラーメンに
感動したらしく、

『このラーメン凄く美味しいわ。
M、ちょっとあげるから
食べてみて!』

M君は、
K君のラーメンを
自分の口に勢いよく
麺とスープを流し込んだ後


『ほんまに美味いなぁ。
(私に向かって)三郎も、
このラーメン食べようぜ。』

私は、K君からOK!を得て
彼のラーメンを頂きました。


確かにここのラーメンは
美味かった!

コッテリだけど
後にもしつこくなく
麺とスープの絡みが
良かった!




3人全員が『美味かった!』を連呼し、
満腹感に浸っていました。

暫くして私が、
『スープが美味しいから、
残り全部飲んでいいかなぁ』って
言ってからゴクゴクとスープを啜り
残り少なくなって、
心からご馳走さま!って
思った矢先に
お椀の中から見えてきたのが、




黒くて、でっかくて、
仏様になっていた
ゴ×××ちゃんでした。


私たちは、漫画で読んだ
あるある話をリアルに
体験しました。


3人のお互いを見合ったあの眼
、、、。
地雷を踏んでしまったあの顔

静かな時間が過ぎ、
誰かが、
『お愛想しようか。』


ラーメンを
吐き出すには
もう遅過ぎていました。

3人が
その後そのお店に行く事は
ありませんでした。


あれから、

何十年と経ってはいますが
そのお店は残っています。
凄い事です。

確かに、
チャーハン、餃子、ラーメンは
美味かった、、、。

私達の血、肉となって。



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